「いつかホノルルマラソンを走ってみたい」
そう思っているけれど、
「フルマラソンなんて走ったことがない」
「今は数kmも走れない」
「何から準備すればいいの?」
そんな人もいるのではないでしょうか。
私も最初から走れる人だったわけではありません。
むしろ、マラソンに関しては素人です。
初めてホノルルマラソンに参加すると決めたときも、
「制限時間がないなら、歩いてでも何とかなるでしょ」
くらいに考えていました。
ところが実際に42.195kmを走ってみると、そんなに甘くはありませんでした。
これまで私は、
- 1回目:フルマラソン
- 2回目:10km
- 3回目:再びフルマラソン
と参加しています。
1回目のフルでは「もう二度と走りたくない」。
10kmでは「ちょっと物足りない」。
そして3回目のフルでは、夫と一緒に笑顔でゴールして「楽しかった。また出たい」。
同じホノルルマラソンでも、
準備と走り方、そして何を目的にするかで、私の感想はまったく違うものになりました。
この記事では、速く走るためのトレーニング方法は紹介しません。
ホノルルマラソンという旅を、初心者が自分なりに楽しむためには何を考え、何を準備すればいいのか。
3回参加した私自身の失敗と経験をもとに、順番に整理します。
※私はランニングや医療の専門家ではありません。
この記事では専門的なトレーニング方法や身体のケア方法ではなく、初心者として実際にホノルルマラソンに参加した経験を紹介しています。
体調や運動について不安がある場合は、医師などの専門家に相談してください。
STEP1 まず「走ったあと、どうなっていたいか」を考える
最初に決めるのは、目標タイムではありません。
私なら今、
「ホノルルマラソンが終わったあと、どうなっていたい?」と考えます。
人生で一度は42.195kmを完走してみたい。
ホノルルマラソンのお祭りのような雰囲気を味わいたい。
夫婦や友人と一緒にゴールしたい。
マラソンにも参加したいけれど、ハワイ旅行もしっかり楽しみたい。
どれも正解だと思います。
なぜなら、何を目的にするかによって、選ぶ種目も準備も変わるからです。
私の1回目は「フルマラソンを走ってみたい」
初めてのときは、42.195kmに挑戦すること自体が目的でした。
ところが準備不足もあり、ゴール後は身体がかなりつらく、
翌日もこれまで経験したことのないような筋肉痛。
夫がビーチでのんびりしている横で、私は痛い身体に鞭を打って買い物をしました。
何とか動けました。
ハワイにいると、不思議と動こうと思えるものです。
でも、決して楽ではありませんでした。
2回目は10km
1回目で心が折れたので、次は10kmにしました。
気持ちはとても楽。
身体への負担もフルとはまったく違いました。
ホノルルマラソンの雰囲気も楽しめます。
その後のハワイ旅行との両立もしやすい。
ただ、私には達成感が少し足りませんでした。
これは完全に人それぞれです。
10kmだって十分長い距離ですし、10kmをゴールすることが大きな挑戦になる人もいます。
「フルマラソン走ったんだ!」
と言うと周りが驚いてくれるので、話題になるという楽しさもありますけどね。
3回目は「夫婦で一緒にゴールする」
10kmを走ったあと、夫が、
「達成感がなかったな。次はフルにして一緒にゴールしたい」
と言いました。
そこで、もう一度42.195kmへ。
今度の目的はタイムではありません。
二人で一緒にゴールすること。
この違いは大きかったと思います。
→【内部リンク予定:ホノルルマラソンはフル?10km?初心者が両方参加して感じた違い】
STEP2 ホノルルマラソンの「制限時間なし」を勘違いしない
ホノルルマラソンの大きな魅力のひとつが、一般的な意味での制限時間がないことです。
だから私も初参加のとき、
「歩いてでも何とかなる」
と思いました。
実際、初心者にとって挑戦へのハードルを下げてくれる、とてもありがたい大会だと思います。
でも、
制限時間がないことと、準備しなくてもつらくないことは別でした。
1回目の私は、半年ほど準備期間を取ったものの、思うように走る練習ができず、最長でも10km程度。
それでも「何とかなる」とスタートしました。
何とかはなりました。
ちゃんとゴールしました。
でも、私にとって問題だったのはその「何とか」の中身でした。
STEP3 初心者こそ、周りのペースで走らない
1回目のフルで大きく失敗したのが、ペース配分でした。
スタートすると、とにかく楽しいんです。
周りにはたくさんのランナーがいる。
ハワイで走っている。
沿道から応援してもらえる。
気分が高揚して、周りにつられて自分には速すぎるペースで走ってしまいました。
30kmくらいまでは、何とかごまかしながら進めました。
ところが30kmを過ぎると、
「1kmって、こんなに長かった?」
と思うようになりました。
30〜35kmは、身体だけでなく気持ちもかなりつらくなってきます。
そして35kmを過ぎた頃には、足が完全に止まりました。
気持ちも限界に近づいていました。
それでも、周りの人たちが励ましてくれます。
その声に助けられながら進み、41kmあたりでようやく、
「あと少し」
と気持ちを立て直せました。
ゴールするときは、もっと感動して笑顔になるものだと想像していました。
実際の私の気持ちは、
「終わってよかった」でした。
達成感。
安堵感。
もう二度と走りたくない。
とにかく休みたい。
全部がごちゃ混ぜ。
それが、私の初フルマラソンでした。
STEP4 「何km走る」だけではなく、長く身体を動かす練習もした
2回目のフルに向けて、私は1回目とは練習方法を変えました。
私は速く走ることが得意ではありません。
そこで、速さを追うのをやめました。
そして、「今日は何km走る」
ではなく、
「今日は30分」
「今日は1時間」
というように、時間を意識してゆっくり長く身体を動かすようにしました。
練習は週2〜3回程度。
少しずつ続け、最終的には25km程度まで走れるようになりました。
これは私自身が自分に合わせて行った方法で、誰にでも適した練習方法という意味ではありません。
ただ、最初の頃の私は、
「走る=息を切らしながら頑張るもの」
だと思っていました。
だから数百メートル走るだけでも大変でした。
そこで一旦、走ることにこだわるのをやめました。
歩く。少しずつ距離を延ばす。
3駅分歩く。
坂道があれば上ってみる。
そんなところから始めています。
これから初めて挑戦する人が、
今まだ長い距離を走れなくても、私はそれだけで諦める必要はないと思っています。
ただし、自分の身体に無理をさせないこと。
私はこれを大切にしています。
STEP5 フルか10km、自分に合う方を選ぶ
「初心者なら10kmにするべき?」
「せっかくホノルルまで行くならフル?」
これは、一律には決められません。
私自身の経験から整理すると、
10kmが合いそうなのは
- ホノルルマラソンの雰囲気を味わいたい
- フルにはまだ不安がある
- マラソンだけでなくハワイ旅行も楽しみたい
- まずは参加することから始めたい
という人。
10kmはウォーク&ランなので、歩いて参加するという選択もできます。
私が参加したときは早くゴールしたので、
トップランナーが戻ってくるところを見ることもできました。
一流選手の速さを間近で見るのも楽しいですよ。
フルが合いそうなのは
「人生で一度は42.195kmを走ってみたい」
という気持ちがある人。
ホノルルの街を長い時間かけて進み、
沿道の人に応援してもらいながらゴールする経験は、10kmとは違いました。
私の場合は、10kmよりフルの方が達成感が大きかったです。
どちらが上という話ではありません。
自分がホノルルマラソンに何を求めているか。
そこから決めればいいと思います。
STEP6 航空券・ホテル・エントリーを準備する
参加すると決めたら、次はハワイへ行く準備です。
大きなものは、
- 大会エントリー
- 航空券
- ホテル
です。
中でも、初参加のときに私が悩んだのがホテルでした。
スタート地点に近いホテルと、ゴール地点に近いホテル。どちらがいい?
私はスタート地点に近いホテルを選びました。
個人的には、早朝の5分は大事です(笑)。
帰りはタクシー・バスなど色んな選択肢があります。
遠いホテルでも大会のシャトルなどを利用してスタート地点へ向かう方法はありますが、
その時間に合わせて準備する必要があります。
そして、スタート地点近くにしてよかったと強く感じたのが雨の日でした。
私が3回目に参加したとき、スタート前は大雨。
ホテルが近かったため、ギリギリまで外の様子を見て屋内で過ごし、
スタート前に濡れる時間を減らせたのは助かりました。
ただし、近いからと安心して少しゆっくりしすぎると、
自分のスタートゾーンへ移動するのが大変になります。
スタート位置やタイムにこだわる場合は、余裕を持って向かった方がいいでしょう。

STEP7 シューズは「大会用の特別な一足」より履き慣れたもの
初めての大会となると、
「ちゃんとしたものを買わなきゃ」
と思うかもしれません。
でも、私は初心者だからといって、高価なランニング用品を一式揃える必要はないと思っています。
特にシューズは値段や見た目だけで決めず、自分の足に合っていることが大切です。
私は購入するとき、
ランニングシューズを扱うお店でサイズ感などを相談するようにしています。
そして本番では、大会直前に買った新品ではなく、
練習で使って履き慣れたシューズを使います。
42.195kmは長いです。
小さな違和感でも、長時間になると気になってきます。
STEP8 自分の口に合う補給食を用意しておく
これは1回目に参加して感じたことです。
大会側で用意されているジェルもありますが、
私には口に合わないものがありました。
長時間身体を動かしているときに、
「これ、食べられない……」
となるのは困ります。
私は、自分が食べ慣れているもの、
口に合うものを日本から用意しておいた方が安心だと感じました。
本番で初めて食べるのではなく、事前に試しておくのもいいと思います。
STEP9 雨・靴擦れ・水膨れなどのトラブルも想定する
3回目のフルは時折雨でした。
私が特に避けたかったのが、スタート前からシューズを濡らしてしまうこと。
そこでスタートまでの間、シューズにシャワーキャップをかぶせて雨よけにしました。
これはやってよかったです。
ワセリンも持っていき、私自身は擦れや雨への対策として使いました。
それでも30km付近で足が濡れ、水膨れができました。
そこで救護に寄り、絆創膏などで対応してもらいました。
絆創膏のような小さなものでも、長距離を走るときには助けになります。
晴れていても、給水所付近でシューズが濡れることがあります。
なので、私は日本を出る前にシューズへ防水スプレーを使いました。
STEP10 途中で歩いても、救護に寄ってもいい
3回目は夫婦で一緒にゴールすることが目標でした。
ところが途中で、夫の足がつってしまいました。
一緒にストレッチをして、歩きました。
その後、私自身も水膨れができて救護へ。
そのときだけ夫を先に行かせました。
体力に余裕があった私は、
「すぐ追いつけるだろう」
と思っていたのですが、なかなか追いつきません。
ようやく追いついて話を聞くと、
「少しでも早く進んでおかないと」
と思って、また走り始めたそうです。
それまでは足がつってからずっと歩いていたのに。
一人になったら「甘えがなくなった」と本人は言っていました。
その後は二人で励ましながら進みました。
走る。
歩く。また走る。
そうやって最後まで進み、二人でゴールしました。
私たちの目標はタイムではありません。
一緒にゴールすること。
だから、途中で歩いても私たちにとっては失敗ではありませんでした。
STEP11 前日までにやることを確認する
ホノルルに到着したら、大会までにEXPOでの受付など、現地でやることがあります。
初参加なら、
「どこへ行けばいい?」
「何を持っていく?」
「前日はどう過ごす?」
と迷うこともあると思います。
大会直前に慌てないよう、現地で必要なことも日本にいるうちに確認しておくと安心です。
STEP12 ゴール翌日のハワイまで考えて準備する
マラソン準備というと、大会当日のゴールまでを考えがちです。
でも、私が初心者に伝えたいのはその先です。
せっかくハワイまで来たのだから、マラソンが終わった後も楽しみたいですよね。
1回目の私は、ゴール後のダメージが大きく、翌日はかなりつらい状態でした。
一方、2回目のフルでは、自分でも驚くほど大会後の生活への影響を感じませんでした。
なぜここまで違ったのか、理由は私には断定できません。
練習量、ペース、途中で歩いたことなど、いろいろな要因があったのかもしれません。
ただ、同じ私でもこれだけ違いました。
だからこそ、
「何km走れるようになるか」だけではなく、
「走ったあと、どう過ごしたいか」まで考えて準備する。
私はこれが大切だと思っています。
翌日はホテルでのんびりするのか。
買い物へ行きたいのか。
観光したいのか。
ビーチで過ごしたいのか。
「フルを走り切れれば、その後は何もできなくてもいい!」
という人だっているでしょう。
それもひとつの選択です。
自分が何を大事にしたいかで、準備の仕方も変わります。
初心者が「やらなくてもいい」と思うこと
3回参加した今、初参加の自分に伝えるなら、
「全部を本格的にしなくていいよ」
と言います。
高価なランニング用品を一式揃えなくてもいい。
速い人と同じペースで走らなくてもいい。
自分には難しい練習メニューを無理に真似しなくてもいい。
SNSやYouTubeには、本格的に走っている人の情報がたくさんあります。
もちろん参考になります。
でも、私のような初心者には、
「そもそも、そんなに速く走れない」
「そんなに長く走れない」
というところから始まることもあります。
そんなときは、自分と近いレベルの初心者向け情報を探してみるのもひとつの方法です。
速く走るための専門的なことは、専門家や経験豊富なランナーから学ぶ。
私はそれでいいと思っています。
3回走って、結局いちばん大切だったこと
1回目。
「制限時間がないなら、歩いてでも何とかなる」
そう思って参加しました。
実際、何とかなりました。
でも35kmを過ぎて心が折れ、ゴールでは笑顔になる余裕もありませんでした。
「もう二度と走りたくない」
と思いました。
2回目。
10kmに参加しました。
気持ちも身体も楽。
ホノルルマラソンのお祭りのような雰囲気を楽しみながら、ハワイ旅行とも両立できました。
でも、私には少し達成感が足りませんでした。
そして3回目。
今度は少しずつ準備をして、周りのペースに惑わされず、夫と一緒にゴールすることを目標にしました。
足がつった。
水膨れもできた。
歩いた。
救護にも寄った。
それでも最後は、
笑顔でゴールできました。
「楽しかった」と思えました。
同じ42.195kmなのに、1回目とはまったく違いました。
だから今、初めてホノルルマラソンに挑戦する自分に言うなら、こう言います。
「自分のペースを大事にね」
速くなくていい。
途中で歩いてもいい。
でも、せっかくハワイまで行くのだから、
自分がどんなホノルルマラソンにしたいのかを考えて、そのための準備はしておく。
タイムだけではありません。
42.195kmを走ったこと。
途中で大変だったこと。
夫婦で励まし合ったこと。
そしてハワイでゴールしたこと。
それ全部が、帰国してからも話せる旅の思い出になります。
ホノルルマラソンは、速い人だけのものではありません。
私はそう思っています。
ホノルルマラソンの準備を始める方へ
この記事では、初参加前に考えておきたいことを順番に紹介しました。
実際の準備では、航空券、ホテル、持ち物、EXPO、当日の準備など、確認することがたくさんあります。
全部を完璧に準備する必要はありません。
自分がホノルルマラソンをどう楽しみたいか。
まずはそこから、準備を始めてみてください。

